社長の梶岡です。このブログでは、日々仕事をしていて、感じたことを書いてみます。 今日は、めちゃくちゃ嬉しいことがありました!! 金子さんから電話を頂いたのです!!
「年賀状ありがとう。押上に事務所をかまえたんだって?」
電話の声を聞いた瞬間、過去数年間のことを思い出して、手が震えました。 金子さんは、僕が床の仕事を始めたときに、床のことを一から教えてくださった大先輩、僕のお師匠さんです。
金子さんの所では、何も分からない小僧(弟子入りのことをこう呼びます)の時から、お世話になりました。
僕は、この業界に入ったとき、5年で独立して自分の会社を起こすと決めていました。だから、金子さんにお世話になって、5年経った時に「辞めて、独立します」とお伝えしました。
金子さんとは、5年間いつも一緒でした。一緒に現場に行き、一緒にご飯を食べ、毎日仕事を教えて頂きました。厳しくてあたたかくて、僕の最高のお師匠さんでした。
「5年で独立する」と決めてはいたけれど、お世話になった金子さんの元を離れるときは本当に迷いました。5年もお世話になって、やっと仕事を覚えたところで、今、金子さんの元を辞めてしまったら、金子さんに迷惑がかかる。。
これからというときに辞めるのは、金子さんを裏切るような気持ちがしました。 せっかく育てて頂いて、恩返しも何もできていないのに、本当に辞めていいのだろうか。
あんなに迷ったのは人生最初で最後かもしれません。
悩んで悩んで、でも、「5年で独立する」と決めていたから、自分の迷いを振り切るように独立をしました。金子さんに対しては、恩を返せないまま辞めてしまったこと、申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。
職人は、一人前になるまで育てるのに時間がかかります。やっと仕事を覚えたところで僕が辞めたら、金子さんに迷惑をかける。それを分かっていて辞めるのは、裏切りのような気がしました。その罪悪感で、辞めた後、連絡が取りずらくなってしまいました。
独立してからは、朝も夜も休まず、必死で働きました。昼の現場から、夜の現場に移動して、夜通し仕事をして寝ないで一人でひたすら働き続けました。現場で疲れ果てて駐車場で眠ってしまったり、疲れすぎて、疲労で事故を起こしてしまったこともありました。
つづきます。
恩師からの電話・2
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